写真と音と私たち
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ポスト・パフォーマンス・トーク3

N:ここからは、さっこさんの方にもお話をお聞きしたいと思います。
平松さん、少しお暇になるかもしれませんけど、適宜参加してきてください。



―さっこさんは、写真を撮り始めたのが、小谷村に移り住んだ後なんだよね?



S:そうですね。
小さいデジカメは大学生の時に持っていて、
キャンプとかのボランティアをやっていたので、
スタッフとして撮ったりはしていたんですけれど。
それをもって、就職先であった小谷村に引っ越してきました。

携帯が圏外だったんです。
両親は札幌にいて、娘は一体どんな所にいってしまったんだろう、
携帯もつながらなくて連絡もできないし、行ったこともない。
札幌の友達も、急にさっこに連絡が取れなくなった、って言っていました。



―急に存在が確認できなくなったような感じだ。



S:はい。最初すごい、何にもないなって思ったんです。
休みの日はどこにいったらいいんだろう、とか
今までの札幌の感覚とは全然違ったので、、、
でも歩いていると、「札幌から来た姉ちゃんか」って
みんな私の事を知ってるんですよ。私が来たことを。
最初はもう、おばちゃんたち全員みんな同じ風に見えて
さっき会った人とかも、違うのかどうかわからない(笑)



―野生動物をみるような感じで?(笑)



S:はじめまして、なのか こんにちは、なのかがわからない状態。
でも、野菜をもらったりお茶に呼ばれたりしながら
少しづつ認識していって、、、なんか、いいなぁって。

散歩をし始めて、最初はトレーニングと思って走ったりもしてたんですけど、
カメラをもって歩くようになって、
みんな朝早いので、歩いていると色んな人に会うんですね。
それで写真をとって、それをポストカードとかにして、
親に手紙を書いたりとか友達に手紙を書いたりして、
それで段々写真を撮るようになりました。


最初は人の写真は撮らずにスイセンの写真とか風景とか写真をとっていて、
だんだんたまっていって、おばちゃんたちにもそれを見せると、すごい喜んでくれて。

あとは、おばちゃんたちにしてはあたり前の事、
撮ってると何でそんなの撮ってるんだって言われるんですけど
だけど、喜んでもらえるのがうれしくて、そこからですね。



―それで本格的に勉強しようと思ったの?



S:働いていたOBSという冒険教育の団体で事務の仕事をしていたんですけど
その仕事をしながら写真をとっていたんです。
でも、徐々に写真にはまっていって、
一度ちゃんと勉強してみたいなと思って1年東京にいきました。

東京では本当に基礎の基礎みたいな
週に1回通う習い事みたいな学校に1年間、週1回いって、
あとはひたすらバイトをして、webデザインの学校にもいって、
小谷村に帰ったらwebデザインの仕事もしながら、写真もとれるwebデザイナー、
そんな感じでいけないかな、と思って。

1年勉強して帰って、webの仕事を少しずつやりながら、写真をとっていたんです。
ある時カメラマンが集まる勉強会で、講師の人に写真を見せたら
写真で仕事やってみたら?と言っていただいて。
そこから仕事としての写真をその人からいただくようになって。

でも自分は、だれかのアシスタントをしたり、スタジオなどの経験もなくて、
大きなストロボとかスタジオとかそういうのは全然わからないから
自分で堂々と「カメラマンです」っていうことにためらいがありました。

でも、カメラマンの先輩や周りにいた方々に、
知識がないからとれる写真もあるって言って頂いて、、
そういう人からもらう仕事は私にできる仕事だったんです。
それをとにかく一生懸命やりました。
それがつながってつながって、少しずつ撮影の仕事を頂けるようになりました。
一方、webの仕事ははどんどん置き去りになっていきました。(笑)


今は写真の仕事をしながら大網で写真を撮っています。
去年一昨年ぐらいに仕事で写真をとりにいく時間が多くなって
大網にいる時間が少なくなった。

毎週末、全然知らない人の結婚式に撮影にいっていて、大網でとりたいものを逃している。
私は何のために写真を始めたんだろうって。
もちろん、やりがいのあるお仕事もいっぱい頂きました。

でも。そういう事を考えて、もう少し写真、、、カメラマンとしてどんどん仕事を増やす事を目指すんじゃなくて、もう少し大網にいて大網の写真をとりながら日々暮らせることがしたいなと思って。
今、少しづつそっちにシフトしながら大網で出来る事を探しています。仲間達と共に。








―写真の技術を学んだのは1年間?



S:1年間ですけど、ぎゅっとまとめたら1ヶ月ぐらいですね。



―それは週1回だから、て事?



S:週1回の1時間半。



―1時間半!?



S:本当にカメラをもって、シャッタースピードと絞りはこうですよ、て
プログラムオートじゃなくてマニュアルでぎりぎりとれるような事しか学んでないです。



―それ、本読めば書いてある。



S:そうです。でも、田舎で1人で写真とってたら
誰かに教えてもらいたいって思うじゃないですか。

本当はそうじゃないプロを目指すクラスにいこうと思ったんですけど
説明会に行ったら、とにかくスタジオでのライティングをマスターします、みたいな内容で。
私、スタジオの勉強をして小谷村にかえって果たして意味があるんだろうかと思って。



―照明を何度もたいてね。



S:そうそう(笑)
それで、それはやめたんですけれど、、、
なので、ちょっとしか学んでいません。



―写真を学んだ後と学ぶ前では、自分の写真は変わったんですか?



S:学校にいった、ていう事よりも
1年間東京でまったくの間逆の場所で
新宿2丁目の居酒屋で毎日終電までバイトしてて、、



―そこでやってたんだね?



S:毎日、満員列車にのって中央線で帰る感じと、
夜9時すぎにはもう暗くなって寝てるような集落の、間逆の1年だった。
学校では、Lifeっていうテーマで撮ってきなさい、ていう課題が出されて、
東京で何を撮っていいのかわからなくて
マクドナルドのお姉さんをとったりとか、
代々木公園とかいってぶらぶらして探して
あんまり撮りたいって思えるものがなくて。

やっぱり大網の写真がいいかな、って。
今もずっと大網にいると、感覚が慣れすぎていて
仕事で東京に来たり色んな所に行ったり帰ったりしながら。
あぁ帰ってきた〜みたいなそういう感覚がいつも保てている。



―さっこさんの写真はどの辺からああいう感じになってきたのかな



S:ああいう感じとは?笑



―本人の中では、習った前と後っていう分かれ方はしてないってことですね。



S:そうですね。
とにかくすごいいっぱいとるんですね。
くっきりはわかれてないですけど、少しづつは変化してるし
段々そのままで、とったままで。
例えば色を加工したりも、昔は色鮮やかにしてたりしたんですけど
今はもう撮ったままでいい、ていう風に思える。
少しづつ自分の中では変わっています。



―カメラはいつも持ち歩いてるんだ?


S:それが、いつもはやっぱりとれないですね。
あ。さっこが来た。写真を撮られる。みたいな。
おばちゃんの中にも写真が嫌な人はいるんです。
結婚式やお祭りで撮るのは自然な事ですけど
朝、散歩してて毎日撮られたら、嫌じゃないですか。
自分の中でもそういうタイミングとかって、今いけるかなぁとか
1度きりの関係だけじゃないからすごく慎重になったりしますね。

















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