写真と音と私たち
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ポスト・パフォーマンス・トーク5
 

―このまま死ぬまで大網で暮らしていくんですね。



S:はい。(笑)



N:どんな風になっているだろうね。



S:どんなかなぁ...。



N:今、ちっちゃい子たちが大きくなってるよね。



S:はい。(客席をさして)あそこのおなかの中にも1人います。笑

高校にいくと出て行っちゃうから、あと15年です。



N:一番近い高校はどれぐらい?



S:小学生もバスで一時間ぐらいかけて通っていて、高校はもっと。
でも、どこにいても一時間半とか二時間は遠くから通ってる人もいると思うし、、、
ただ、選択肢は限られてると思う。
どうなっているのかな、、、



N:そこでずっと暮らしてみたいな、と思ってらっしゃるんですよね?
それは最初から?



S:いや。
去年ぐらいからです。

私がここにいったきっかけになったOBSという団体があって
そこのスタッフの人たちが私の集落に何人が住んでいるんですけれど
やっぱりみんなそれぞれ、「一生ここ」っていう風な感じではないんですね。
いずれ出て行くかもしれないっていう状況の中で住んでいて、
私たちもそういう風に思っていました。

でも去年、スライドに出ていたあの二人が来てくれて、相当心強いです。
彼らはもう、最初からここで暮らしていくつもりで来たので。



N:移住していらっしゃった方がた。



S:昔、住んでいたことがあって、いろんなことで外にいたけれど、
その時におばちゃんたちにお世話になって、
自分達が最後にどこで暮らしたいか、考えたときに
あのおばちゃんたちに恩返しがしていきたいっていう事で
ずっと家が空くのを待っていた。
それで去年の春に家が空いて、大網に来て、
この2人がいれば、私たちも大丈夫。
ていう風にすごく思えて、家も買っちゃいました。(笑)








N:おいくらでしたっけ?



S:20です。



N:20万円。
解体するのと同じ値段だっけ?



S:解体するのはもっとお金がかかるので
中の荷物を処分するのにかかる金額と同じです。
譲ってもらったような感じですね。



N:でかすぎるという噂ですけど?



S:でかすぎます。(笑)



N:どのぐらいでかいの?



S:どれぐらいだろう。
昔の庄屋さんのおうちで、築150年ぐらいなんですけれども。
30人ぐらいの人が余裕で泊まれるぐらい大きさですね。



N:そこに2人で暮らしてらっしゃるんだ。
村の人に会うと「こどもはまだか」っていう話が多いでしょ。多分。



S:はい(笑)



N:それもこれからか、、、。



S:それも楽しみです。



N:今年はもうちょっと写真をやろう、て事か。
それは外に出かけずに、て事なのかな。



S:いえ、写真の学校が東京なので
2週間に1回は東京にきています。



N:なるほどね。
じゃあ週末の結婚式とかそういう仕事はちょっと減らしてるって事なのかな。



S:そうですね。
結婚式も、最初は式場と契約をして、全然知らない人の結婚式を撮っていたんですけれど、
今は知ってる人、というかその2人に私が思いがあったりするような、
関係性のある人だけ撮らせてもらっています。



N:なるほどね。

これからも随所随所で写真とか、そういう時間を共にさせてください。
皆さん、どうもありがとうございました。





















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ポスト・パフォーマンス・トーク4


N:平松さんも含めて伺ってみたいんですけど、
ある専門的な技術やテクニックを持つ事で世界の見え方が変わる。
そういう部分があるんだろうなと思っていて
ちょっと自分の話になるんですけど、、、

僕、昔パイオニアという会社と一緒に SOUND BUMていう旅のシリーズをやった事があって、
小さなツァーなんですけど世界のいろんな場所にレコーダー、、、
そのころだから、まだアイフォンやICレコーダーとかなくて
MDレコーダーとかDATだとか、カメラじゃなくそれを持って
旅に行こってみようっていうシリーズをやってたんですよ。

そういうのを持って出かけると、旅の質がガラっと変わる。
聞こえてなかったのに、聞いてなかった音を聞くようになる。
経験がガラっと変わってね。
それまで窓ガラス越しに見ていた風景みたいなものが変わって。

それとか海外旅行に行くと、岬の上にきれいな夕陽が沈んでいく
あー、あー、ってカメラを探してファインダーをのぞいて、
でも、その時に、この辺では「ファインダーをのぞいてる場合なのか」
と言ってる自分がいて、でも、カシャっと撮って、
撮るとスタンプハイクみたいな感じで「済」になって。
そんなによく見ていない自分。風景を。






カメラみたいな道具が、情報処理を済ませてしまう経験になってしまう事もあると思うんだけれど
ある種の人たちはそれを持つ事で、より見ていくというか世界に入っていく。
音楽でも似たことがあるんじゃないかなと思う。

ある技術を学んだり持ってる事で世界に、より入っていく。
いつもアンテナがたっている、そういう状態になる事があるよな、って。
周りの世界に心が揺れる、とか、萌え〜という(笑)
それはどんな時だってあると思うんだけれど、それを技術が助けてくれる、ていうのかな。
そういうのがあるんじゃないかと思うんですが、その辺を聞いてみたいなと思ってます。



R:さっこさんがどう思ってるのかわからないですけれど、、、
さっこさんは、たまたまそういう環境で最初に手にとったのがカメラだったと思うんです。
僕も物心ついて最初に興味を覚えたのがピアノ、もっというとドラムだったんですけれど
もしタイミングが違っていたら、僕がカメラを手にとっていて、さっこさんが音楽をやっていたかもしれない。

さっこさんは自分がとった写真に対する愛着はあるけれど
写真家と名乗る事に抵抗がある、といっていて
僕も今でこそミュージシャンと名刺に書いてますけど
ちょっと前までは名乗りたくない、ていう自分がいて。


アウトプットが違うっていうだけで、内側を掘っていくと、
何でもいいとは言わないですけど、多分、何でもいいのかな。て。
たまたまそういういろんな感覚の中で、音に反応を示して
色んなものを音楽で、という風になっていったけれども
例えばピアノが弾けなくても歌は歌えるし、歌は歌えなくても手を叩くことはできるし。
そういう風に考えていくと、音楽がなくなったとしたら違う事をやってるのかな、
という気がして。
多分さっこさんも、写真がなかったら新宿2丁目の居酒屋でバイトして、ていう風じゃないんだろうな、て。


それをすごく感じたのは、今回、公演の為に楽器を弾いてもらったり、
初めてそういう事をさっこさんやったんですけれども、集中力がすごかったんです。
初日に気迫に圧倒されてしまって(笑)

僕はピアノを弾き始めて30年ぐらいたつんですけれど、
さっこさんも少しはやってらっしゃたと思うんですけれど、
さっこさんは、プロのミュージシャンよりプロというか。
ピアノを聴いた時、すごくどーんとしていて、堂々として迷いがなくて広がりのある音で
これはさっこさんそのものだな、て思いました。
そう思うと、歌もさっこさんそのもの。
女性の歌というよりも少年のような歌。


質問の意図とずれてしまったかもしれないですけど(笑)
技術を身につけて何か見えるようになった、というよりも
それぞれの道を掘っている中で何かが変わり続けて
たまたま交わった地点が2年前だったのかな、と僕は思っています。



N:答えにくい?(さっこさんに対して)



S:カメラをもつと、波にのってるみたいな。



N:ほう?



S:波にのって歩いてたりすると
その波にのってるみたいな
光がきてすごく感覚的で
例えば結婚式をとってても、今そことかこっちにいなきゃとか何にも考えずに
勝手に動いて撮っていて、その中で今いい表情してるとかいうのが、、、
何かわかんないですね?笑



N:ううん。ついてってるつもりなんだけど?



S:カメラを持っていないとそういう感覚はない。
技術というよりは、持つとそういう感覚、撮るモードになる。

さっきの平松さんの話、
今年に入って畑と田んぼと料理について、もっと知りたいと思う自分がいて
ちょっと写真を置いておいて、そっちを勉強してみてもいいかな、て思ったんです。
大網のこういう事を私は料理をする事で表現できるかもしれないし、
畑で表現する事もできるかもしれないし、

平松さんが言ったように、この辺(お腹のあたり)にうわーってどんどんたまっていくものを
外に出すやり方は色々あるなと思って、色々悩んだけれど。。
今は畑もみながら、もう少し写真の勉強をしようと思っています。



N:なるほどね。

写真、カメラを持っている時、
波にのってるような感じで考えずにどんどん動いていける。
それには体がいるよな、と思って。
体がそういう風に動かないと動けない。

技術が伴わない時、て体がそういう風に動かないので頭で考えてしまって
技術を学んでしまうと、そういう事が楽になる。

ちゃんと感覚で動けるようになるのがいいなと、二人の話を聞いていて思いました。










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ポスト・パフォーマンス・トーク3

N:ここからは、さっこさんの方にもお話をお聞きしたいと思います。
平松さん、少しお暇になるかもしれませんけど、適宜参加してきてください。



―さっこさんは、写真を撮り始めたのが、小谷村に移り住んだ後なんだよね?



S:そうですね。
小さいデジカメは大学生の時に持っていて、
キャンプとかのボランティアをやっていたので、
スタッフとして撮ったりはしていたんですけれど。
それをもって、就職先であった小谷村に引っ越してきました。

携帯が圏外だったんです。
両親は札幌にいて、娘は一体どんな所にいってしまったんだろう、
携帯もつながらなくて連絡もできないし、行ったこともない。
札幌の友達も、急にさっこに連絡が取れなくなった、って言っていました。



―急に存在が確認できなくなったような感じだ。



S:はい。最初すごい、何にもないなって思ったんです。
休みの日はどこにいったらいいんだろう、とか
今までの札幌の感覚とは全然違ったので、、、
でも歩いていると、「札幌から来た姉ちゃんか」って
みんな私の事を知ってるんですよ。私が来たことを。
最初はもう、おばちゃんたち全員みんな同じ風に見えて
さっき会った人とかも、違うのかどうかわからない(笑)



―野生動物をみるような感じで?(笑)



S:はじめまして、なのか こんにちは、なのかがわからない状態。
でも、野菜をもらったりお茶に呼ばれたりしながら
少しづつ認識していって、、、なんか、いいなぁって。

散歩をし始めて、最初はトレーニングと思って走ったりもしてたんですけど、
カメラをもって歩くようになって、
みんな朝早いので、歩いていると色んな人に会うんですね。
それで写真をとって、それをポストカードとかにして、
親に手紙を書いたりとか友達に手紙を書いたりして、
それで段々写真を撮るようになりました。


最初は人の写真は撮らずにスイセンの写真とか風景とか写真をとっていて、
だんだんたまっていって、おばちゃんたちにもそれを見せると、すごい喜んでくれて。

あとは、おばちゃんたちにしてはあたり前の事、
撮ってると何でそんなの撮ってるんだって言われるんですけど
だけど、喜んでもらえるのがうれしくて、そこからですね。



―それで本格的に勉強しようと思ったの?



S:働いていたOBSという冒険教育の団体で事務の仕事をしていたんですけど
その仕事をしながら写真をとっていたんです。
でも、徐々に写真にはまっていって、
一度ちゃんと勉強してみたいなと思って1年東京にいきました。

東京では本当に基礎の基礎みたいな
週に1回通う習い事みたいな学校に1年間、週1回いって、
あとはひたすらバイトをして、webデザインの学校にもいって、
小谷村に帰ったらwebデザインの仕事もしながら、写真もとれるwebデザイナー、
そんな感じでいけないかな、と思って。

1年勉強して帰って、webの仕事を少しずつやりながら、写真をとっていたんです。
ある時カメラマンが集まる勉強会で、講師の人に写真を見せたら
写真で仕事やってみたら?と言っていただいて。
そこから仕事としての写真をその人からいただくようになって。

でも自分は、だれかのアシスタントをしたり、スタジオなどの経験もなくて、
大きなストロボとかスタジオとかそういうのは全然わからないから
自分で堂々と「カメラマンです」っていうことにためらいがありました。

でも、カメラマンの先輩や周りにいた方々に、
知識がないからとれる写真もあるって言って頂いて、、
そういう人からもらう仕事は私にできる仕事だったんです。
それをとにかく一生懸命やりました。
それがつながってつながって、少しずつ撮影の仕事を頂けるようになりました。
一方、webの仕事ははどんどん置き去りになっていきました。(笑)


今は写真の仕事をしながら大網で写真を撮っています。
去年一昨年ぐらいに仕事で写真をとりにいく時間が多くなって
大網にいる時間が少なくなった。

毎週末、全然知らない人の結婚式に撮影にいっていて、大網でとりたいものを逃している。
私は何のために写真を始めたんだろうって。
もちろん、やりがいのあるお仕事もいっぱい頂きました。

でも。そういう事を考えて、もう少し写真、、、カメラマンとしてどんどん仕事を増やす事を目指すんじゃなくて、もう少し大網にいて大網の写真をとりながら日々暮らせることがしたいなと思って。
今、少しづつそっちにシフトしながら大網で出来る事を探しています。仲間達と共に。








―写真の技術を学んだのは1年間?



S:1年間ですけど、ぎゅっとまとめたら1ヶ月ぐらいですね。



―それは週1回だから、て事?



S:週1回の1時間半。



―1時間半!?



S:本当にカメラをもって、シャッタースピードと絞りはこうですよ、て
プログラムオートじゃなくてマニュアルでぎりぎりとれるような事しか学んでないです。



―それ、本読めば書いてある。



S:そうです。でも、田舎で1人で写真とってたら
誰かに教えてもらいたいって思うじゃないですか。

本当はそうじゃないプロを目指すクラスにいこうと思ったんですけど
説明会に行ったら、とにかくスタジオでのライティングをマスターします、みたいな内容で。
私、スタジオの勉強をして小谷村にかえって果たして意味があるんだろうかと思って。



―照明を何度もたいてね。



S:そうそう(笑)
それで、それはやめたんですけれど、、、
なので、ちょっとしか学んでいません。



―写真を学んだ後と学ぶ前では、自分の写真は変わったんですか?



S:学校にいった、ていう事よりも
1年間東京でまったくの間逆の場所で
新宿2丁目の居酒屋で毎日終電までバイトしてて、、



―そこでやってたんだね?



S:毎日、満員列車にのって中央線で帰る感じと、
夜9時すぎにはもう暗くなって寝てるような集落の、間逆の1年だった。
学校では、Lifeっていうテーマで撮ってきなさい、ていう課題が出されて、
東京で何を撮っていいのかわからなくて
マクドナルドのお姉さんをとったりとか、
代々木公園とかいってぶらぶらして探して
あんまり撮りたいって思えるものがなくて。

やっぱり大網の写真がいいかな、って。
今もずっと大網にいると、感覚が慣れすぎていて
仕事で東京に来たり色んな所に行ったり帰ったりしながら。
あぁ帰ってきた〜みたいなそういう感覚がいつも保てている。



―さっこさんの写真はどの辺からああいう感じになってきたのかな



S:ああいう感じとは?笑



―本人の中では、習った前と後っていう分かれ方はしてないってことですね。



S:そうですね。
とにかくすごいいっぱいとるんですね。
くっきりはわかれてないですけど、少しづつは変化してるし
段々そのままで、とったままで。
例えば色を加工したりも、昔は色鮮やかにしてたりしたんですけど
今はもう撮ったままでいい、ていう風に思える。
少しづつ自分の中では変わっています。



―カメラはいつも持ち歩いてるんだ?


S:それが、いつもはやっぱりとれないですね。
あ。さっこが来た。写真を撮られる。みたいな。
おばちゃんの中にも写真が嫌な人はいるんです。
結婚式やお祭りで撮るのは自然な事ですけど
朝、散歩してて毎日撮られたら、嫌じゃないですか。
自分の中でもそういうタイミングとかって、今いけるかなぁとか
1度きりの関係だけじゃないからすごく慎重になったりしますね。

















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ポスト・パフォーマンス・トーク2

―写真に音をつけていくっていうのはどういう事なんですか?



R:小布施の時は、さっこさんに一枚だけ写真を出してもらったり
光のイメージ(黄色じゃなくて青、というような)を出してもらって曲を作っていきました。
ただ、半分ぐらいの曲は使われなかったんです。
今回は、僕が出したものは全部受け入れてもらって、
僕もそれを当たり前のように出していきました。
その部分は、小布施の図書館の時と今回とで一番違うかなと思います。

大網に実際にいって色々みて、また写真をみて、
これは音楽いらないな、と思ったんですね。
そもそも写真だけで成立する世界がある。



―写真だけで高揚してるし?(笑)



R:はい。
逆に付け加えすぎちゃいけないな、と。

大網に行った時、集落で聴こえてくる音が僕にはすごく新鮮だったんです。
角を曲がるたびに違う音が聴こえてきて。
多分、御本人や集落に住んでる方は、
それを日常として自然に暮らしてると思うんですけれども。
最初のおばちゃんの家も、川が流れている家の隣で時計が鳴って、
おばちゃんが寝ている、ていう室内なのか室外なのかわからない音(笑)

そのおばちゃんの家の向かいにさっこさんの家があって、夜通し唄ったり騒いだりしました。
翌日、おばちゃんに迷惑じゃなかったですか?て聞いたら 
うん、川の音が消してくれるから全然大丈夫、て言ってくれて。
本当に色んな音を面白いと思って録ってきました。
戻ったときの実感は「音楽いらないな」て。
さっこさんにも、そう伝えたと思います。
音をつけるというより、いらないんだったらなくていい、というのが僕の考えです。


最後に唄った曲、
あれは僕の曲ではなくて佐々木良太さんの曲です。
大網にいった時、佐々木さんの曲がシンプルで歌いやすくて、みんなが気に入って。
晩御飯を食べた後にみんなが唄いだしました。
さっこさんの旦那さんにも
「佐々木良太さんは僕の中では平松良太を越えました」
って言われて(笑)
僕も本当にそうだな、って思ったんです。
絶対に僕が作れない音楽。
音楽じゃない、自然発生したものを感じたんです。

それで、その場に居合わせた佐々木さんと夜、寝る前に小一時間お話をしました。
そうして眠ったら、翌朝にはもう出来ていたんです。
頭の中で。

最後にふるさとを演奏して、その後にどういう風に終わりたいかなと思った時、
大網の人たちがみんな良いと思っていて自分の歌のように思える、
この曲しかないと思いました。
それから佐々木さんに歌わせて欲しいとお願いしよう、と、ずっと思っていました。
一番最後にこの歌を歌うという事だけ決めて、
後は、どうしたら自然に歌いたくなるか、さっこさんの写真とあわせて考えていきました。



―いっしょに歌う、演奏する、ていう事は最初から? 



R:いえ、それがそうでもなくて。
もし、音をつけるという事であれば、さっこさんが演奏に参加する必要はなくて
僕のようなミュージシャンを並べて演奏してもよかったと思うんです。
でも、さっこさんが求めているのはそういう事じゃなかった。

実際に僕のような雰囲気の人が並んでいたら、全然写真が入ってこないと思うんです。
写真をみて私達を感じて欲しい、という事をさっこさんはおっしゃっていた。
そのフィーリングの部分が大切でした。









もし、ミュージシャンばかりを数人集めた場合、
この人はメロディでこの人はベース、この人はリズム隊
という風に役割分担をすると思うんです。
そうじゃなくて、一緒に何かをする。一緒に歌う。一緒に手を叩く。
という事を音楽で、、、
というか僕は音楽しかできないので、考えました。

炭焼きもその場にいたんですけど、僕はお茶を飲んで見ていただけなので(笑)
でも、実際に足を運んだ事で、その場にいる感じというのがあって、
その事と、写真の邪魔にならないという事を大切に、作っていったように思います。



N:そういう意味ではさっこさん、及びさっこさん達、というのかな。
さっき感じさせていただいて、気持ちの良いひと時でした。

あのまま朝まで続いていてもいい感じ。
時々寝落ちして、時々起きると聴こえてくるという、
それぐらいの一晩があったら贅沢だな、なんて感じながら、居ました。


















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ポスト・パフォーマンス・トーク1


公演後、西村佳哲さんを招いて行われた
ポスト・パフォーマンス・トークを5回に分けて掲載します。


N:西村 佳哲
S:前田 聡子
R:平松 良太



* * * * * * * * * * * * * * * * * *



N:皆さん、こんばんは。
どうぞお座りください。
トークイベントを頼まれている西村佳哲と申します。よろしくお願いします。

声、届いてます?
非常に不安なんですけれど…大丈夫そうですね。
飲み屋で、全然注文通らないんですよ。
僕の声、1.5mぐらいで落ちてるんじゃないかと。(笑)


今日が二日目で三回目。最終日。
さっこさんと平松さん。

はじめまして。(平松さんと)はじめての関係。
音楽を聴かせていただくのも、はじめて。









―このスタイルで前から一緒にやってるんですか?



S:去年の十月に、小布施の図書館で写真展をやらせていただきました。
その最終日に、そこの場でもう少しスライドも見せたくて、
私が話す時間があってスライドがあって、また話があって、
という細切れな感じのものをやったんですけれど、
その時のスライドのBGMというか音楽を、平松さんにお願いしました。
その時は、わりと私がメインで写真にあわせるスタイル。
今回は写真と音楽が同じラインにあるようなイメージで作ったので、
若干違うかもしれません。



―その時は生(演奏)だったんですか?



R:はい。
でも、その時は山田さんはギターだけ、僕もキーボードだけ。
もう少し限定的な形でした。



―以前からお知り合いなの?



R:2年前からです。
上田にいた僕の知人が独立してパン屋さんを出す事になって、、、



―なかじまくん?



R:はい。
彼のローカルベンチというお店のホームページを見た時、
この写真いいな、と思って。
今考えるとそれが、さっこさんがとられた写真だったんですけれども、
その写真から、さっこさんのブログにたどりつきました。

その後、音楽活動の中でアルバムを作ろう、という話になり
(今日の山田氏とは別の男子と)
ジャケットどうしようかという時、別の方の推薦もあったんですけれども、
僕の方からこの写真いいと思うんだけれど、とさっこさんを薦めた所、
相方の方がさっこさんの写真に夢中になってしまって。
もうこの人しかいません、という状態になり、
初めまして、お願いできないでしょうか
とコンタクトをとったのが、2年前のそもそものきっかけです。



N:今日は、見終わった後にパフォーマンスというかプレゼンテーションというか、
作品について言葉にするのはあんまり粋ではないというか、
本当はもう何も言わずに帰っちゃってもいいのかな、と感じているんだけれども、
さっき、見せていただいてね。

今の流れだと、前田さっこを褒める会にはいりましょうか(笑)



―さっこさんの写真のどういう所が、お好きですか?



R:実は僕がメールを出した時、さっこさんに同じように
「私の写真のどういう所が良いと思ったのか」と聞かれました。

僕は、さっこさんの写真をみて、高揚感があると思う。
それが音楽に近いのかな、と感じています。
かわいい写真とか、いろいろあるんですけれども、それが一番です。

今まで写真をみて、そういう気持ちになった事はなかったので、
それを本人にもお伝えしました。
今もその部分は同じです。



―高揚感がある、ていうと、動きがあるっていう意味?



R:そうですね。
止まってる写真でも動いてる写真でも
心の動きというか気持ちの高まりというか、膨らんでくる気持ちがある。
それがすごく好きです。


N:そこをついていきます(笑)
膨らんでいく感じ、って何かわかる気がする。
言葉にすると確かにそんな感じするなって。



―そういうのを聞いてどう思いますか?



S:うれしいです(笑)


N:さっこさんの写真はなんていうんだろうな。
ああいう風に見えてるんですかね。
光が充満してますよね。


S:…。


N:まぁいいや(笑)


R:ジャケット以外にも、僕は事あるごとにさっこさんに写真をお願いしています。
最初、そのブログで見ていたような素敵な写真が
自分でどう写るんだろう、と疑問に思ってたりもしたんですけれど
やっぱり見た時の印象が、同じというか、うーん、、、
自分なんだけど、いい。みたいな(笑)

ちょっと恥ずかしいんですけれど。
相当気抜いてても、いい具合に撮ってくれるというか。















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